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アンナとロッテ

アンナとロッテ
★★☆☆☆
2002/オランダ
監督・原作/ベン・ソムボハールト
シーナ・リヒャルト
ナディヤ・ウール

離れ離れになった双子が、水の中で呼応してしまうという描き方がすごく残酷で、その分綺麗でした。オランダの豊かな家庭で過ごした娘と、ドイツの貧しい農家で過ごした娘、どちらがより幸せな人生を送った、というわけではないのですが、オランダでは蝶よ花よと育てられ、農家では働き手として育てられます。農家では学校にも行かせてもらえず、邪魔扱い。それなら引き取りたがるなよ!!と思ってしまいました。でも、それが、本当の農家の娘として育てられることなのかもしれません。農家の娘が皆そう育てられるんだとしたら、育て方に関して、一家は何も悪くない。でも、だれも双子が本当に望んでいることを考えていないことに、気づいていないのが、リアルでした。自分の中の幸せ像を押し付けているだけなんですね。双子はそんな大人の押し付け、社会の押し付け、戦争の押し付けに翻弄されて生きていました。

映画の背景として設定されたヨーロッパの第2次世界大戦。特に、ドイツの労働者階級の人々が、いかにナチズムに巻き込まれていったかが良く分かりました。かつ、戦後ドイツ人が抱いた自己嫌悪や、自国への劣等感、「知らなかったから」「私が殺したんじゃない」「巻き込まれただけ」という自己正当化、いろいろな要素が複雑に絡み合っていることも分かります。「知らないことは罪である」というのは事実ですが、知から無知に落とされた人にそれを言うのは酷ですよね。

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戦争中の恋人たちは、互いを思いやって、いろんな障害を乗り越えていくのに、私はこんなに平和な日本でどうしてうまくやっていけないんでしょうか。障害がないからこそ、うまく恋愛できないのかな~、とも思いました。2年間も会えないまま、ずっと想っていられる強さが私にあれば、今の恋愛もうまくいくのでしょうか。

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