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ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~

Viyon3
★★★★☆
2009/日本
松たか子
浅野忠信
広末涼子
妻夫木聡
室井滋

大人になれない夫婦の話でした。自分自身へのいらだちや焦り、思い通りにいかない歯がゆさ、情けなさ。全ての人間は色々なものを抱えながら生きているのだとと思いますが、それをうまく受け止められず、「自分だけが不幸せである」と思い込んでしまうのが、思春期の子ども。主人公の大谷は言わば「永遠の思春期」なのだと思います。だからこそ、作家として大成しているんでしょう。思春期の子どもなんて、自意識が強いだけの一生ノナカで最も恥ずかしいシーズンです。ずっとそんな精神状態から抜け出せずにいたら、確かに生きていくのがイヤになるでしょうね。

そんな大谷を支え続ける妻。完全にお母さんですね。大谷を甘やかしすぎですが、2人で完結していて、受け入れ合っているという意味では、互いに寄りかかっているのだと思います。大谷を甘やかすことで妻も満たされている。辛い状況に甘んじている悲劇のヒロイン役に浸っている。

Viyou_2

そう見ると、一番かわいそうなのはこの夫婦に巻き込まれる周りの人たちです。周囲には迷惑をかけない、という最低限を守れていないという意味で、やっぱりダメ夫婦ですね。

でも、ちょっと羨ましい。2人が互いを愛していて、心の底では許し合っているからかもしれません。

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