悲夢

Himu
★★★☆☆
2008/韓国
オダギリジョー

韓国語と日本語で普通に会話している映像が新鮮でした。あまり違和感がなかったので、こういうタイプの多国籍映画は良いんじゃないでしょうか。

2人が同時に眠ると、男の見る夢の通りに女が夢遊してしまう。というのは面白いんですが、設定が浅いので、つっこみどころが満載です。
まず、男女という異なる役割でどんな風に同じ行動なのかが理解しづらく、映画に入り込めませんでした。また、男は、眠らないために頑張るんですが、1日は24時間なんだし、2人とも自由業みたいな感じだし、何故12時間交代制にしないのかも理解できませんでした。韓国映画の女性って文句ばっかりなイメージですが、この映画もそのままです。もっと工夫できるだろ!って思うんですが。男ばっかり頑張っています。あとは、ちょっと血みどろな部分もあるので私は引きました。

とは言え、世界観はすごく面白かったです。映画の雰囲気や家並み、家の中、全てが洗練されていて時代劇と現代が混合して、独特の空気を生み出しています。

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ひみつの花園

Himitsu
★★★★☆
1997/日本
監督/矢口史靖

モチベーションって大事だなー、と思います。どんなことに挑戦する時も、動機が一番大切。それが例え不純なものであろうと。。。

ところで不純な動機って何でしょう?本来目指すものとは別のゴールがあること?もてたくて音楽を始める、とかもこの部類に入りそう。でも、本当に大切なのは動機が不純かどうかではなく、その動機をずっと持ち続けられるか、だと思います。すぐに飽きてやめてしまうなら、いくら高尚な動機があっても無意味ですから。

そんな意味で、主人公のお金に対する執着が羨ましいです。行動全体はお馬鹿なのに、お金のためならすんごい能力を発揮してしまう。世界を動かしているのは、こういう「不純」で、「継続的」なエネルギーなんだろうな、と思いました。

映画としても、よくできているな、と思います。冒頭で滝に流されていく主人公のマネキンやミニチュア模型がバレバレなのも逆に面白いし、登場人物達のすがすがしいくらいの無表情も良い味を出していました。面白かったです。

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ベッドタイムストーリー

Bedtime
★☆☆☆☆
2008/アメリカ

ディズニーの子ども向け映画、というレッテルがぴったりです。大人も楽しめるタイプじゃなくて、子どもも楽しめない感じ。

子どもが語るストーリーが現実になっていくというアイディアは面白いが、うまく生かせていない。勧善懲悪タイプで、子どもの教育上も良くない気がする。ラストシーンもアメリカの資本主義っぽくてイヤらしかった。

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ファンシィダンス


★★★☆☆
1989
監督/周防正行
本木雅弘
鈴木保奈美
大沢健
田口浩正

こんな映画を作っていた日本人はすごいと思います。コメディなのに、真面目。真面目なのにコメディ。ものすごく古く感じますが、内容はいいなぁ。この時代に漫画が原作ってのも、すごい気がします。話のテンポが間延びしてて、ちょっとゆっくりに感じますが、それも味だと思えば気になりません。

実は、お寺に一泊して坐禅をしてきたので、久しぶりに坐禅映画が観たくなって借りてきました。お寺でいろいろと観た儀式を解説してもらうという意味だけでも観て良かったと思います。むしろ観てから行けば良かった。

映画の中で「形式美に生きる喜び」みたいな話をしていますが、そうと思うことでしか意味がわからないキマリや動作がたくさんありました。意味がわからないことを強要されるなんて、不条理な世界です。でも、何かが吹っ切れると、「お坊さんって、かっこいい!」っていう気がしてきちゃうから、不思議です。立ち居振る舞いがきれい、な気がしてしまう。宗教は文化ですね。

坐禅をしても何も悟れませんでしたが、こういう世界があるって事を思いだせたのは良かったな、と思います。

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パプリカ

Paplika
★☆☆☆☆
2006
原作/筒井康隆

血が出るとか、死体が多いとか、そういうことじゃないんですが、グロくて気持ち悪かったです。人間の狂気を映像化するということは、ものすごく気持ち悪いことなんだということが分かりました。その割に、ちょっと恋物語になっているのは面白いです。それが普通な恋じゃないのも面白いです。

映像自体があまり好みではありません。色使いが良くないのかな…。キャラクターもそんなに魅力的じゃないし、夢の中での万能感と、現実での無力感のギャップをうまく処理できていない感じがします。

最後に、大きな悪役を作りすぎているのが良くないなーと感じました。せっかく「夢」と言う普遍的なテーマを扱っているんだから、あまり黒幕(みたいもの)を作らなくてもうまくまとまったんじゃないかという気がします。むしろ黒幕がしょぼくてがっかりしました。

というわけで、しんどいアニメでした。

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Hazard

Hazard
★★☆☆☆
2002
オダギリジョー

結局何かがしたくて何もできないのが青春なのかもしれない。青春の虚しさを思い出させる映画でした。何かが足りない、という根拠のない焦りや、何故か充実しない毎日、そういう感情を抱えてどうやって生きていこうと悩む、そこまでは共感できます。その先の行動は理解不能でした。

思わずしてしまう行動ってあると思います。体の中で暴れる感情に駆られてとる行動。自分ではどうしようもない行動。でも、結局何をやっても、満足することはないんだろうなぁ、と主人公を観ていて思いました。彼がわかっていてもやってしまうのか、わかっていないかはわかりません。でも、彼の行動は好きじゃない、です。 アメリカに行けばどうにかなると思っている人は、アメリカに行ってもどうにもならない。周囲に流されて生きている限り、結局自分は変わらない。

オダギリジョーが若くてびっくりしました。まだ色気はない。男の子な感じで面白いです。

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PARTY 7


★★☆☆☆
2000
監督/石井克人
永瀬正敏
浅野忠信
原田芳雄

気にはなっていたんですが、観る機会がなかった映画です。友人に勧められたのをきっかけにレンタルしてみました。ものすごくおもしろい訳じゃないけど、まぁまぁかな、という感じです。

『鮫肌男と桃尻女』の方が、完成度が高かった気がします。時間的に短い割に、キャラの濃い人がいっぱい出てくるので、ちょっと食傷気味。我修院達也とかは、別にいらないキャラだった気がしてしまいます。詰め込みすぎ?あと、アニメもかっこいいけどそんなにいらないかな。 いらない部分が多すぎです。

浅野忠信は、ひげがなかったけど意外にかっこよかったです。今の小汚い感じも好きですが、さっぱりした感じがします。原田芳雄との掛け合いがそれなりにおもしろかったし、ホテルののぞき部屋という設定もおもしろかったので、この部分は楽しめました。

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HERO

Hero
★★★☆☆
2006
木村拓哉
松たか子

すっごく楽しめました。ドラマの頃から大好きで見ていたので、音楽や、通販好きの設定が生きているだけでも楽しすぎます。大満足でした。

強いて言うなら、犯人が犯人である証明が中途半端、ずっと犯人が現場にいたことの証明をしていて、結局犯行をしたことの証明はどっかに行ってしまっています。

さらに、韓国まで行く必要はあったのかな~、なんて思っちゃったり。映画だからアクションが必要なのかもしれないけど、別に派手なシーンがなくても頭脳戦で十分楽しめたと思います。むしろ、安っぽいアクションシーンのせいでちょっと興ざめでした。

ラストは。。。衝撃!!!!ってほどでもなかったけど、一緒に見に行った友人はショックを受けていました。ショックを受けられる方が楽しそうでうらやましいです。

ごちゃごちゃ書いてますが、基本はすっごくよかったです。よかったからこそ、惜しい。

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ハチミツとクローバー

Hachikuro
★★★★☆
2006
蒼井優
櫻井翔
伊勢谷友介
加瀬亮
関めぐみ
中村獅童

人を好きになるのって苦しいことだな、と改めて実感しました。しかも、苦しいことばっかりで報われない場合さえあるなんて、ひどく残酷です。それなのに、こんなに苦しいことなのに、恋に落ちるスピードは絶対に誰にもコントロールできないなんて。

「どうやったらあきらめられる?」と聞かれて、「あきらめなくてもいいんじゃない?」と答えるのはちょっとコペルニクスだなーと思いました。私はもう1年以上あきらめようとしているので、自分に当てはめて「あきらめなくてもいいのかなー」とか考えてしまいましたが、現実にはどうしようもならないこともありますね。

超人の中に埋もれてしまう凡人と、超人なりの苦しさ、両方描かれていましたが、「超人と超人」を見つめる凡人視点の苦しさがメインだった気がするので、世間に埋もれる一凡人としては、見ていて苦しかったです。

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バベル

バベル スタンダードエディション
★★☆☆☆
2006/アメリカ

理解できない、というしかない。ひたすら暗い映画だったし、何を言いたいのかよくわかんなくていろいろ考えてしまいました。それっていい映画ってことなのかな。でも、好きじゃないです。そして、3時間は長すぎる。

映画自体はタイトルにあるとおり、「言葉が通じない」ことがテーマになった作品です。英語、アラビア語、日本語、手話、いろんな言語が出てきます。でも、この映画のメッセージが聖書に出てくる「バベルの塔神話」と違うところは、「人間は言葉が通じるからといって分かり合えたり、言葉が通じないからって分かり合えないってほど単純な存在ではない」ことではないかという気がしました。

ふと自分の周りを見回してみると、大きな事件は置いとくとして、すごく平和に見えます。誰かがものすごく怒ったり、悲しんだりってことにはなかなか出会わない。そんな風に、みんなが平気なふりをしてるから、世界はすごく平和に思えるけど、ホントは一人一人の心の中はぐちゃぐちゃなのかもな~、なんて思ったりしました。

私だって、心の中はそれなりにグチャグチャだけど、普段それを表面には出しません。みんながそうしてるのかも、ってことに気づかされた気がします。

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