ミラクルバナナ


★★★☆☆
2005
小山田サユリ
山本耕史

なんだか、こういう事ってあったらいいなぁと思わせる映画です。バナナで紙を作る。捨てられるバナナの幹で紙を作って、ノートの買えない子どもたちが勉強できるようにする。でも、ないだろうなぁとも思いました。あくまでフィクション。

真面目に一生懸命やることと、こうやって思いつきで行動することってどちらに価値があるんでしょうか。結局は成果主義に帰結するしかないんですけど、真面目に働くのがばからしくなる、気もします。思いつきがうまくいくことは、真面目にやってることがうまくいくことより少ないから映画になるんでしょうか。

でも、主人公のふわっとした雰囲気はすてきでした。小山田サユリって好きじゃないけど、そんなに悪くなかったです。現地になじもうとするような、自然体であるような、なめてるような、だめな感じ。周りに助けてもらえる人って、結局そういう人なのかもしれません。うん、私は今ネガティブモードに入っているから口調がきついですね。。。

ホントは、こんな奇跡が起こったらいいな、と思います。照れくさいけど。

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間宮兄弟

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★★★☆☆
2006
佐々木蔵之介
塚地武雅(ドランクドラゴン)
中島みゆき

江國香織が原作と言うことで見たんですが、予想していたより,も、はちゃめちゃでおもしろかったです。ダメ兄弟2人の雰囲気もいい感じです。とは言え、日常に起こることをとつとつと描いていくので、映画には向かないのかなーとも思いました。

はっきりいえるのは、幸せ感を分けてもらえる映画だったということです。ホントにそれでいいのか??それで幸せなのか?と突っ込みを入れたくなる雰囲気満載ですが、そこがいいのかもしれません。人の幸せなんて人それぞれだし、万人に共通の幸せなんて、ホントの幸せじゃない気がします。

江國香織は、そういう他人に理解されない幸せを描くのがうまいと思います。少しほろ苦かったり、からかったり、えぐかったり、そういうスパイスの効いた幸せ。他人には分からなくても、「私は幸せなんだ!」と心から叫ぶことが出来る人々。そんな幸せ観を肯定してくれる作家だから大好きです。

江國さんの作品の中で私が好きなのは、「きらきらひかる」と「流しの下の骨」ですが、どちらも静かな幸せの話だと思います。他人から見たら不幸せに見えそうなほどはかない幸せ、そんな世界があってもいい、というスタンスに、私は安心します。

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ミス・ポター

Potter
2007
★★☆☆☆
レニー・ゼルウィガー
ユアン・マクレガー

不器用な男女の物語、いい年をした大人の話なのに、不器用で、暖かくて、ほっとする雰囲気がありました。レニー・ゼルウィガーもユアン・マクレガーもぱっとしない感じの役で良かったです。アニメで合成してあるピーター・ラビットも違和感なく楽しめます。

そして、同時に、大きな喪失の物語だと思いました。ポターには心に大きな穴があったからこそ、ピーターラビットという存在が必然だったのかもしれません。寂しさを知っている人にしか書けない優しい絵や物語があるのかもしれない、と感じました。

ただ、映画としてはあんまりおもしろくありません。実話を元にすると、ストーリーを練るにも限界があるからかもしれません。

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みえない雲

Mienai
★★★★☆
2006/ドイツ

容赦のない映画だな~というのが一番大きな感想でした。主人公2人は何も悪くないのに、2人はひたすら悲劇に見舞われていく。種の罪は種の中で一番弱い人が受けるのかもしれません。世界は不公平なものだ、という一種の摂理を感じました。

原発に対する社会的メッセージと人間賛歌を矛盾なく両立させているのがすごいです。主人公2人が互いを大切にしている様子は、一歩間違えば嘘っぽく感じられるほど優しくて激しくて、悲劇的な立場にいるはずの彼らがとても羨ましくなってしまいました。

本当の辛さを知っていると、人間は優しくなれるのかもしれません。

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マリー・アントワネット

Mary
★★★☆☆
2006/アメリカ
監督/ソフィア・コッポラ

マリー・アントワネットがとても人間っぽく描かれていて、今までのマリーアントワネットのイメージを覆されました。彼女をわがまま女ととらえるのではなく、むしろ真面目で努力家だったからこそ破綻していったのではないかという切り口なのかなぁ。マリー・アントワネットを普通の女性として描いたからこそ、主人公に共感できる映画になっていると思います。歴史描写より、マリー・アントワネットの感情描写が多くて良。

難点は音楽。舞踏会シーンなどにポップな曲を持ってきていることが映画の雰囲気を壊しています。視覚的な派手さは結構なじめたんですが、音に関しては、センス悪いな~と思ってしまいました。例えば、『ムーランルージュ』なんかは、わざと現代っぽい雰囲気を19世紀後半の雰囲気とミックスさせてうまくいっていたので、2番煎じな上に下手、と言わざるを得ません。

その代わり、画面作りはきれいでうっとりできました。表情をとるのがうまいな~と思います。後は、人物を画面の中で小さく撮ろうとしている気がして、その辺にもマリー・アントワネットを「ただの人」として表現しようとした後が見られる気がしました。

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迷宮の女

迷宮の女
★★★☆☆
2003/フランス

賢い人の作ったサスペンスは大好きなんですが、こういう心理的なものに解答を残すというやり方は好きじゃありません。後から考えると、「なるほど」と思うことところはありますが、ちょっと消化不良気味です。『ファイト・クラブ』なんかにもつながる後味の悪さかもしれません。上手く作ってある映画なので、楽しめるんですが、物足りない感じです。

主演女優の多重人格の演技はすばらしかったです。人格の切り替わりから、役柄の使い分け、身体の姿勢、動き、声の高低、目線、全てが考えられて人格を作っていて、何の違和感もなく見ることが出来ました。それを見るだけでも価値はあると思います。

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マザー・テレサ

マザー・テレサ デラックス版
★★★☆☆
2003/イタリア・イギリス
オリビア・ハッセー

映画を見て、「人の行動はすべてその人自身の快楽原則に基づいている」という人間解釈(byたしか、中島らも)を思い出しました。

この映画の中のマザー・テレサの行動を見ていると、自分がしたいことしかしていないし、彼女のためを思って色々と助けてくれる人に対しては思いがけないほど冷たかったりして、結構自分勝手です。

結局、彼女にとって貧者を助ける、弱者を守るということは「快楽の一種」だったのではないかと思いました。

他人とは違う快楽を感じる人は、「狂人」といわれるか「偉人」といわれるかのどちらかで、その差は髪の毛1本くらいしか違わないんだと思います。彼女が感じた快楽は、「偉人」側だったんですね。そういう快楽を感じられる人って、すごくうらやましいです。

私にはなれないし、なりたくもないな、と思います。

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マッハ

マッハ ! プレミアム・エディション
★★★★★
2001/タイ
トニー・ジャー

とにかくかっこいい!ストーリーは陳腐だし、ヒロインはかわいくないし、演技もみんな下手すぎて逆に面白いくらいだけど、トニー・ジャーがかっこいい。それだけで見る価値のある映画です。

「CGなし、スタントなし、ワイヤーなし、早まわしなし」という心意気がまずすばらしいんですが、下手にそういうものを使っている映画よりも断然かっこいいです。基本的にアクション映画が苦手なので、下手なCGや早回しを見つけると、鬼の首を取ったように喜んでアラ探ししまくるんですが、この映画に関しては、アクションは完璧です。難は他にあり…かな。

素直に人間の身体ってすごいと思いました。

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ミリオンダラー・ベイビー

ミリオンダラー・ベイビー
★★★★★
2005/アメリカ
監督/クリント・イーストウッド
クリント・イーストウッド
ヒラリー・スワンク
モーガン・フリーマン

モーガン・フリーマンのナレーションは、渋くて、ゆったりしていて大好きです。この声のおかげで、『ショーシャンクの空に』を思い出しました。

いかに生きるかを考えることは、究極的にはいかに死ぬかにつながるのかもしれません。私は、まだ死ぬことを本気で考えたことがないので良く分からないというのがホントのところです。でも、この映画では「生きているけど、生きていない状態」というのがうまく表されている気がしました。

愛って、黙ってそばにいることだけで満たされてしまうものですね。もしかしたら、それは、恋愛じゃなくて、家族愛に近いかもしれません。どきどきしたいんじゃなくて、安心したいから、こういう愛し方をしてみたいと思います。

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Mr. and Mrs. スミス

Mr.&Mrs.スミス
★★★★★
2006
ブラッド・ピット
アンジェリーナ・ジョリー

面白かった!!もっと軽い映画だと思っていましたが、意外と作りこまれていて良くできています。これは、なめて見始めたからこその面白さかもしれません。

なんだか、ブラピが間抜けな役になっていたのも面白かったし、だからこそかっこよかったです。今までの出演作の中ではダントツにかっこいいのではないでしょうか。

ブラピの最後の表情が最高でした。

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