おばあちゃんの家

Granma
★★★★★
2002/韓国

大好きな映画です。何度見ても泣ける。ので、今回もまた泣いてしまいました。おばあちゃんに会いたくなる、そして、おばあちゃんに優しくしてあげたくなる映画です。

途中までは、ちょっといらいらします。主人公のサンウのワガママっぷり、おばあちゃんに対する無礼さ、やりたい放題のあまったれ。でも、おばあちゃんとの交流を通してサンウがどう成長するのか、映画自体が優しく見守っているみたいです。子どもを育てるのは、周りの視線なのかもしれません。

エンディングで、その成長っぷりをしっかり見せるのが、うまいな、と思います。韓国映画らしい笑いも詰め込んだ、愛情あふれる映画、買っても良いくらいです。

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チェンジリング

Change
★★★★☆
2008/アメリカ
監督/クリント・イーストウッド
アンジェリーナ・ジョリー

何がすごいって、アンジェリーナ・ジョリーの演技がすごい。押さえた冷静な強さと、爆発するエネルギーと、静かに泣く視線と、粘り強さ。アンジェリーナ・ジョリーをこんなにすごい人なんだ、と初めて思いました。

やはり見せ場は母の強さ。『フライトプラン』のジョディ・フォスターに通じるものがあります。全ての人から「あなたの記憶が違う」と言われても、自分を貫く、という試練はきつい。

一方で、ストーリーにはちょっとがっかりでした。「渦巻く陰謀」みたいな予告だったわりに、スケールが小さい。穴だらけの組織で、力ずく。こんな体制でよく警察が成り立っていたな、という感じです。

しかし、それにしても、これが実話だというのは怖いですね。ロス市警と言えば、『スピード』のキアヌリーブスのイメージですが、こんな汚職だらけのどろどろ時代があったことに驚きました。

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ウルトラミラクルラブストーリー

Ultraqmiracle
★★☆☆☆
2009/日本
監督/横浜聡子
松山ケンイチ
麻生久美子

雰囲気はすごく良かったです。津軽弁の会話も耳に気持ちよかったし、流れる時間も独特で、画面が瞬間的にきれい。松山ケンイチの演技がすごくて、びっくりしました。あんなにわざとらしい役をあんなに自然に見せるのがすごい。

ただ、コンセプトがよくわかりませんでした。メッセージ性がありそうで、実はないんじゃないか。1つ1つのイベントや行動に意図やつながりがない。うーん。

確かにラストは衝撃でしたが、それだけ。つまり、好きじゃなかったってことです。

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色即ぜねれいしょん

Sikisoku
★★★☆☆
2008/日本
監督/田口トモロヲ
原作/みうらじゅん

普通の男子高校生の、日常生活+ちょっぴりサクセスストーリー。青春って恥ずかしいし、かっこわるいなあ。そして、かっこいいんだなあ。思春期の自意識が邪魔をするけど、こうやって開き直れたら、かっこ悪さがかっこよさに昇華される。そこが面白かった。

この時期に出会う大人は大事ですね。私はどんな大人の中で育ったんだろう。見た後に、気持ちが少し上を向いてくれました。

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タロットカード殺人事件

タロットカード殺人事件
★★★★☆
2006/イギリス
監督/ウディ・アレン
スカーレット・ヨハンソン

タイトルを見てもポスターを見てもミステリー臭がプンプンしているのに、非常にできのいいコメディでした。死に神とか出てきちゃうあたり、ふざけすぎてる感じがいいです。殺人事件の容疑者に近づいていくのに、その人に恋をしちゃうスカーレット・ヨハンソンの馬鹿そうな演技やウディ・アレンのところかまわず手品をしちゃうダメなおじいさんっぷりが笑えます。2人とも結構癖のある演技なのに、嫌みがないのが不思議でした。

この2人がタッグを組んだ前作、『マッチポイント』は、今作と設定が似ていて、お金持ち貴族と一般庶民の対比がはっきり出ています。それにも関わらず、シリアスからコメディへ、皮肉から哀愁のある笑いへとテイストは180度変わっています。どちらが好き、とは簡単に言い切れないぐらいどちらも見応えのある映画です。

2008年最初に見た映画としては大当たりでした。

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トリスタンとイゾルデ


★★★☆☆
2006/アメリカ

いろんな事できっかけを失って、すれ違っていく2人。嘘をつくことがさらに嘘を呼ぶんだなーと当たり前のことを感じました。

それにしても、若いってこんなに馬鹿なことなんでしょうか。仕事と恋愛、どっちつかずで、自分が決めたことすら守れない、守れない決心なら最初から決心しなければいいのに。守れない約束ならしなければいいのに。そう思ってしまいます。でも、それが恋愛なのかも。バカになるくらいの恋愛がしたいです。

ロマンチックすぎるけど、「愛がなければ人生に意味はない」っていうのは真実だと思います。トリスタンもイゾルデもそんなに美男美女じゃなかったのが良かったです。普通のカップルでした。

イギリス、アイルランドの自然が本当にきれいで、それだけでも観る価値はあります。ストーリーはそんなに面白くありませんが、それなりにロマンチック。そしてセクシー。

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ミラクルバナナ


★★★☆☆
2005
小山田サユリ
山本耕史

なんだか、こういう事ってあったらいいなぁと思わせる映画です。バナナで紙を作る。捨てられるバナナの幹で紙を作って、ノートの買えない子どもたちが勉強できるようにする。でも、ないだろうなぁとも思いました。あくまでフィクション。

真面目に一生懸命やることと、こうやって思いつきで行動することってどちらに価値があるんでしょうか。結局は成果主義に帰結するしかないんですけど、真面目に働くのがばからしくなる、気もします。思いつきがうまくいくことは、真面目にやってることがうまくいくことより少ないから映画になるんでしょうか。

でも、主人公のふわっとした雰囲気はすてきでした。小山田サユリって好きじゃないけど、そんなに悪くなかったです。現地になじもうとするような、自然体であるような、なめてるような、だめな感じ。周りに助けてもらえる人って、結局そういう人なのかもしれません。うん、私は今ネガティブモードに入っているから口調がきついですね。。。

ホントは、こんな奇跡が起こったらいいな、と思います。照れくさいけど。

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さくらん


★★☆☆☆
2007
監督/蜷川実花
土屋アンナ
椎名桔平
夏木マリ
遠藤憲一

あくまで想像を超えない範囲で面白かったです。色彩や世界観は面白いし、衣装や化粧もおもしろい。椎名林檎の歌も合っている。でも、それだけだった気がします。やっぱり映画はストーリーです。ストーリーにひねりがないから、流れるように時間だけが過ぎて後には何も残らない、そんな映画でした。

そもそも、土屋アンナ演じる主人公が浅はかで面白くない。人間が薄い。表情や口調は面白いだけに残念です。もっとストーリーを作り込めばいいのに(原作があるから無理なのかな)。 人物像も全体的に一面的でつまらないです。

個人的には、唯一遠藤憲一がかっこよかった。かっこ良い役ではなかったけど、かっこよかったです。

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ファンシィダンス


★★★☆☆
1989
監督/周防正行
本木雅弘
鈴木保奈美
大沢健
田口浩正

こんな映画を作っていた日本人はすごいと思います。コメディなのに、真面目。真面目なのにコメディ。ものすごく古く感じますが、内容はいいなぁ。この時代に漫画が原作ってのも、すごい気がします。話のテンポが間延びしてて、ちょっとゆっくりに感じますが、それも味だと思えば気になりません。

実は、お寺に一泊して坐禅をしてきたので、久しぶりに坐禅映画が観たくなって借りてきました。お寺でいろいろと観た儀式を解説してもらうという意味だけでも観て良かったと思います。むしろ観てから行けば良かった。

映画の中で「形式美に生きる喜び」みたいな話をしていますが、そうと思うことでしか意味がわからないキマリや動作がたくさんありました。意味がわからないことを強要されるなんて、不条理な世界です。でも、何かが吹っ切れると、「お坊さんって、かっこいい!」っていう気がしてきちゃうから、不思議です。立ち居振る舞いがきれい、な気がしてしまう。宗教は文化ですね。

坐禅をしても何も悟れませんでしたが、こういう世界があるって事を思いだせたのは良かったな、と思います。

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歩く、人

歩く、人(DVD) ◆20%OFF!
★★★★☆
2001
緒形拳
香川照之
大塚寧々
林泰文

なんだか、北海道に住んでいたときのことを思い出す映画でした。増毛はその頃好きだった人と一緒にドライブに行った場所。鮭もその人との思い出の魚(?)です。今も吹っ切れてないところがあるので、なんだかブルーになりながら観ました。内容も重たかったのでちょうど良かったかも。

演技やカメラワークは自然体を心がけていたのかもしれませんが、逆にそれが不自然なところもあった気がします。それでも、その無理な自然な感じとか、人と人が一緒にいるのに無口な感じが居心地の良い映画でした。

緒形拳さんがひたすら歩くシーンが、とても良いです。北海道の雪道が懐かしい。交差点の向う側がみえなくなるくらいの雪の山が懐かしい。ちゃんと防寒してると、冬の北海道も別に寒くはありません。守られていることを感じられて逆に暖かい。気もしたり。

香川照之がイヤな感じですごいなぁと思いました。『ゆれる』と同じ兄役ですけど、役割は逆で自由奔放な兄。でも、苦しんでるのが伝わってきました。自由って重たいな、などと思ったり。だからといって、弟が幸せそうなわけでもない。お父さんだって、幸せそうじゃない。家族って、実は幸せなもんじゃないのかもしれません。少なくとも、幸せだって事は家族を成立させる条件ではない。どうしてもうまくいかない人間関係のある家族も、家族として成り立っていて、かすかな幸せの可能性を含んでいる。そんな気がしました。

誰にも共感できないことで、全員に共感できた気がします。

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